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北米で前年同月比割れのニンテンドースイッチ。ピークアウトで年初来安値更新の任天堂の株価はどこまで下がるのか

time 2018/05/25

<東証>メガチップスが安値 「スイッチ」販売を警戒 2018/5/22 14:58日本経済新聞 電子版

任天堂の株価が下がっています。

3月には一時49,980円、4月には47,500円でしたが、

5月25日終値は42,510円。

3月比15%減。4月比11%減。

なぜ任天堂の株価が落ちたのか。

どこまで任天堂の株価は落ちるのか。

を考えてみます。

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ニンテンドースイッチの販売がピークアウト。北米で前年同月比割れ

日本でも品薄が続き、定価3万円に対して

5万円近い値段でヤフオクなどで取引されていましたが

現在では定価でいつでも買えるまでに

落ち着きました。

日本国内では据え置きゲーム機PS4を超える

販売台数をたたき出し、好調のように

思われていますが、海外を観るとそうではありません。

単純にグラフを見ると、

日本の1年間のグラフ。緑がニンテンドースイッチ。水色がPS4。

発売から現在まで、ほとんどすべての週でニンテンドースイッチがPS4を上回っている

アメリカのグラフ。発売から半年超が経過した2017年11月以降、ほぼすべての週で、発売から5年が経ったPS4が、発売初年のニンテンドースイッチをほぼずっと上回っている。

 

ヨーロッパのグラフ。1年を通して完全にニンテンドースイッチはPS4に大幅に負けている。

 

世界のグラフ。1年を通してニンテンドースイッチ(緑色)はPS4(水色)に負けている。

グラフ引用元:www.vgchartz.com/tools/hw_date.php?reg=Global&ending=Weekly

簡単に言えば、ニンテンドースイッチと

PS4の据え置きゲーム機の戦いにおいて

日本 勝ち

北米 負け

欧州 負け

世界 負け

というのがニンテンドースイッチ発売1年目の現実です。

それに加えて、

米市場調査会社NPDグループの調査によると

2018年4月のニンテンドースイッチ北米販売台数が

前年同月比4割程度減少している。

というのがこのニュースの内容です。

つまり、ニンテンドースイッチは

発売後1年ですでに失速していること。

発売から5年が経過したPS4に勝てていないこと。

が由々しき問題なのです。

ニンテンドースイッチの弱点と任天堂の不安材料

今まで買い圧力を一身に受けて

ニンテンドースイッチ発売前から

2倍程度に膨らんできた任天堂ですが

不安材料がいっぱいあります。

ニンテンドースイッチに頼り切った売上

任天堂の売上の70%は

ニンテンドースイッチによるものです。

ニンテンドースイッチがコケると任天堂がコケます。

ニンテンドースイッチがピークアウト

上の販売台数グラフで見たおとり、

すでにニンテンドースイッチの

勢いはピークアウトしています。

発売5年のPS4に負けています。

ニンテンドースイッチはガラパゴスゲーム機

日本国内では人気でしたが、

上のグラフの通り、北米と欧州

世界全体で見るとPS4に及びません。

ニンテンドースイッチのスペックが低い

持ち出しできるという魅力と引き換えに、

ハードの性能が低いです。

PS4のソフトと比べると画質や性能で見劣りします。

画質や高い処理能力を必要とする

ゲームソフトはPS4へ流れてしまいます。

魅力的なサードソフトが出ない

シェアがないので当たり前ですが、

ニンテンドースイッチのために新作ゲームソフトを開発する

ということが起こりづらいです。

任天堂の自社ソフト(マリオやゼルダ等)か

他ゲーム機で発売済みの移植作品しかないです。

このままだと

ニンテンドースイッチは任天堂専用機

という位置づけになりそうです。

 

また、ニンテンドースイッチのソフトで

セールスを伸ばしているのは、

任天堂の自社ソフトだけです。

wiiの時代からそうですが

サードが移植・マルチ以外で参入する

メリットが乏しいです。

ゲームソフト数が少ない

出ているゲームソフトのほとんどが移植作品です。

ちゃんとしたゲームタイトルは

ゼルダの伝説(WiiU移植)

マリオカート8デラックス(WiiU移植)

スプラトゥーン2(完全新作)

スーパーマリオオデッセイ(完全新作)

くらいしかないため、選択肢が少ないです。

販売本数がすさまじいというのは、

裏を返すとそれしか選択肢がないので

買わざるを得なかったという点と、

本体品薄で同梱版を発売するという抱き合わせ販売

だったからという点は無視できないでしょう。

自社ソフトだけだと世界と戦えない

世界販売台数を見ると、

ニンテンドースイッチで目玉タイトルを

出した翌週に、PS4が目玉タイトルを出す、

という流れが見えます。

スプラトゥーン2発売の翌週にドラゴンクエスト11

マリオオデッセイ発売の後にコールオブデューティとスターウォーズバトルフロント。

ぶつけられてつぶされている感じです。

ポスト3DS を先食いしている

持ち運びできるニンテンドースイッチは

携帯ゲーム機である

”ゲームボーイ⇒DS⇒3DS”という市場を

食ってしまっていますので、

3DS に代わるゲーム機は出せません。

(出せてもミニスイッチとか)

ニンテンドースイッチ単体で好調なのではなく

3DS市場を食っているから、

据え置きゲーム機として好調のように見えるのです。

据え置き+携帯機であるニンテンドースイッチ

一本で頑張るしかありません。

スマホゲームが弱い

魅力的なゲームやキャラクターを保有して

いますが、今のところスマホゲームで

満足な収益を上げれていません。

サイゲームズと共同で

事前登録受付中の新作スマホゲーム

ドラガリアロストですが

うまく行くのかどうか。

米利上げ、日銀の緩和縮小、貿易戦争、北朝鮮

あふれる緩和マネーの受け皿になっていますが

緩和引き締めが起き逆回転が起きたら、

資金は回収されていきます。

緩和マネーで膨らんだ分は、萎みます。

北米で抱えるITC特許訴訟

どうなるかは全く分かりませんが

最悪輸入停止になる可能性があります。

ソニーの磁気テープがITC訴訟で負けて

米国輸入販売禁止になったのは記憶に新しいです。

莫大な和解金を払うかもしれません。

年初来安値更新の任天堂株価はいくらが妥当か

2018年5月25日9:05

一時任天堂の株価は41,710円に達し

年初来安値を更新しました。

<東証>任天堂が売り買い交錯 一時、年初来安値 自律反発期待の買いも 2018/5/25 10:27 日本経済新聞 電子版

ニンテンドースイッチの販売が好調だったとはいえ

30年3月期末で一株当たり純資産が10,980円

一株当たり純利益が1,162.30円

31年3月期の1株当たり純利益予想が1,373.56円

 

それが4万円超で取引されていることが異常だと思います。

週足もようやくデッドクロスし

ニンテンドースイッチ熱も徐々に冷めてきたので

株価も熱狂・狂乱から醒めて

半年程度で22,000円近辺で落ち着くとよいのですが

高い目標株価を設定している証券会社がいますので

まだキープするかもしれません。

しぶとい任天堂のニュース

株価の悪材料が出ると、

アッと驚くニュースで打ち消してきた任天堂ですが

株価下落が続くのこのタイミングで

5000円オフの本体のみのニンテンドースイッチを

発表しました。

任天堂「スイッチ」、付属品省き5000円安 2台目向け 2018/5/23 17:38 (2018/5/23 18:39更新)日本経済新聞 電子版

膨張した株価の下落と、打ち消しニュース。

次は6月12日のE3ですね。

どこまで持つのか楽しみです。

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