任天堂スイッチ品薄は任天堂十八番の品薄商法

任天堂スイッチ欲しいですか？

私はヘビーなゲーマーなので、

どちらかというと、

みんなでワイワイ的な任天堂製品より、

がっつり一人で、なソニー製が好きです。

が、この前パナソニックセンターショールーム

へ行ったらスプラトゥーン２とパンチするやつ

の実演がありました。

友達同士や家族でライトにやったら楽しそう。

 

友達の家やおばあちゃん家の家にあったロクヨン

とかと同じ立ち位置ですね。（スマブラとかマリパ）

一家に一台あってもいいかもしれません。

 

そんな任天堂スイッチ、品薄が続いています。

任天堂スイッチ販売の現状

本体定価32,378円（税込）の任天堂スイッチ。

17年3月に発売し、17年6月末までで

世界累計販売台数が470万台。

 

日本でも品薄が続いていましたが、

17年8月27日時点で、マイニンテンドーで予約受付。

10月11日～15日分だそうです。

2か月弱先ですね。

今すぐ手に入れたい場合はECサイトや

ネットオークションなどの個人取引サイト

を使うことになりますが、記事執筆時点で

ヨドバシドットコムでは品切れ。

amazonだと47,000円（税込）でプレ値出品。

ヤフオクだと42,000円前後で落札されています。

メルカリでも41,000円～45,000円で取引されています。

正規価格の35％増（プラス1万円）くらいでしょうかね。

近所のトイザらスでは朝整理券配布の午後抽選で１５台

だそうです。

品薄ですね。

 

品薄商法なのか

ネットでググると、品薄商法だとして任天堂を

ディスる動きと、品薄商法じゃないよと

任天堂を擁護する意見がありますが、

任天堂の十八番、品薄商法です。

ただ、品薄商法にも積極的に品薄にさせる場合と

消極的に品薄にさせる場合があるので、

一概に任天堂のやり方をアコギだということは

難しいです。

品薄商法である理由

もっと売れば売れるのに、わざわざ品薄にするなんて

機会損失だから、そんな馬鹿な真似はしない。

という一見もっともらしい意見もありますが、

んなことはありません。

売れることより売れ残るリスクの方がデカいんです。

在庫が残ってしまえば丸損＋保管コストがかかりますから。

 

予測のつかない販売計画は当たり前だけど若干絞る

最初に販売計画を立てるときに、販売予想台数を

決めますけど、何台売れるかどうかは、

ぶっちゃけ神のみぞ知る状態です。

実際に販売してみるまで誰にも分かりません。

で、売れたら売り上げがたつし、利益が出ますけど、

売れなかったら在庫になってしまい、

かかったコストが丸損です。

責任者は飛ばされますよ。

 

WiiUや3DSでずっこけている分、

余計に消極的にならざるを得ません。

 

だからある程度このくらい売れるかも、に対して、

若干絞って販売計画を立てます。

（イケイケどんどんの部門に対して、

リスク管理部門（そんなに売れない！とネガティブ

なことばかり言うのが仕事の部署）があります。）

で、結果的に蓋を開けたら思ったより人気があった

だけの話です。

 

増産するのは楽じゃない

じゃあ人気が出たから即増産するかと言ったら、

それもリスク大です。

調達・生産側のコストをまず増やさないといけません。

途中で需要が失速したら在庫丸抱えになります。

人を増やしたら簡単には減らせません。

設備投資も回収しないといけません。

売上の先食いはしない

出せば売れるのが分かったとして、

今出荷数量を増やして売り上げても、

来期以降の需要を先食いするだけです。

・来期以降どうやって売り上げ立てるの？

・今期の上振れどうすんの？（無駄に税金かかる）

だから、売り急ぐメリットはないです。

3年くらいのスパンでじっくり浸透してくれれば

それでいいわけです。

品薄だと欲しくなる

いつでも買える商品より、限定商品の方が売れやすいです。

行動心理学では、いつでも買えるなら、

今買わなくてもいいや、となるからです。

”今だけタイムセール”

”30分以内にお電話いただいた方だけに”

”初回限定版”

これは結構効きます。

私もしばらく買うつもりなかったですが、

たまにAmazonで定価で在庫があるのを見ると

ついついポチりたくなりますから。

 

さらに今では転売が当たり前になっていますからね。

苦労して買ったものに、文句は出ない

心理学的な話で、人間は

自分が苦労して手に入れたものは

実際以上に価値があると思い込みます。

（かけた手間や苦労を素直に失敗であったと

認められるデキた人間は相当少ない）

ニンテンドースイッチを現在持っている人は

かなり苦労して手に入れているはずです。

何回も何時間も並んだり、

定価以上の金を払って買ったものを、

うわ、思ったより微妙だ、ここまでする必要

なかったな、と言える人は少ないです。

 

各所のレビューや口コミは、実際以上に

バイアスがかかっているので、

すごい良い商品のように思います。

 

買えなかった予算はほかに回る

欲しかった任天堂スイッチが買えないとどうなるか。

大人はストレス発散のためにほかの商品を、

親は子供との約束を先送りにするためほかの商品を

買います。不思議なことにお金を使っちゃいます。

（もちろん、スイッチは後で買う）

 

だから、ちょっとした消費刺激になるし、

スイッチ本体を手に入れる前に、

スイッチのソフトを何本か買っておこう、

あのソフトも買っておこうとなったりします。

 

生産計画が容易に立てれる

みんなが2か月後の出荷分を律儀に予約してくれれば、

こんなに楽なことはありません。

 

マイニンテンドーのオーダーフォームを見ると、

まるで受注生産ですね。

もちろん予約キャンセル不可。

ですから、確実に売れることが分かってから

生産できるわけです。これはすごい。

 

生産も流通も、計画的にさばけますし、

コントロールすることで会社の目標数字に

きれいに着地することが容易となります。

品薄商法は任天堂の十八番

我々が子供の時から、任天堂の品薄商法は十八番です。

ゲームボーイアドバンスで父親が悪戦苦闘していた記憶があります。

父は、息子（私）との約束（誕生日プレゼント）を守るために、

近所のゲーム屋3店舗、Dマートやヨーカドー、ダイエー等を

駆けずり回っていました。

それと同じような光景が、今も繰り広げられています。

 

品薄商法が生み出す効果と寿命

良くも悪くも任天堂がニンテンドースイッチを

たくさん生産しないおかげで、

転売需要・購買意欲喚起により、

思った以上にニンテンドースイッチが売れています。

株価も倍ですからね。

 

ただ、任天堂としても、どこかで着地することはわかっています。

転売価格も暴落してきており、早く売り抜けるために必死です。

それが年末ブラックフライデー～クリスマスなのかどうか。

 

家電量販店やネット通販で普通に定価で

いつでも購入できるタイミングが来たら、

フッと冷めると思います。

ニンテンドースイッチを転売屋から買う前に考えること