2020/06/02
親はなくなるまでの10年程度、
介護が必要な状態になります。
では、そのような支援・介護が必要な親を
いったい誰が面倒を見るのでしょうか。
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親の介護は誰がすべきか
兄弟の誰かが同居していればまだいいかもしれませんが
核家族化が進む中で子供たちが皆別の場所にいる場合
兄弟間の誰が親の面倒を見て、介護をするのか
介護にかかるカネの負担は兄弟間でどうするのか
を決めていく必要があります。
当然50歳前後の子供としても、
自分の仕事では責任あるポジションに
ついていることがほとんどでしょうし、
さらにその子供の受験や大学進学など、
いっぱいいっぱいであることが多いでしょう。
親は子供が介護すべきものなのか
倫理的には、親の介護は子供がしてこそ孝行というものでしょう。
しかしながら、きれいごとでは済まされない現状があります。
・徐々に老いて日に日により多くの介護を必要とする親。
・平均寿命-健康寿命=約10年という長期にわたる期間。
・老人とはいえ、一人の人間である物理的な重さや精神的な扱いづらさ。
・認知症にかかり自分を誰かわからない、感謝してくれないというフラストレーション。
・暴力・暴言などの問題行動
親子とはいえ、相当きついものがあると思います。
子育てもきついですが、まだ
・赤ちゃんは重くても3㎏~10㎏くらい
・赤ちゃんは日に日に楽になる
・幼稚園に入ってしまえば格段に楽になる
・赤ちゃんの笑顔・成長がやりがい
というプラスの面がありますが、介護はモチベーションの維持が難しいです。
夫婦共働きが当たり前になっている現在において、
嫁が義両親の介護をする
娘が両親の介護をする
というのは成り立たなくなってきています。
また、親の介護のために休職をするとしても、
10年程度の長期間休んでキャリアとお金は大丈夫なのか
介護疲れの自殺は2017年は250件ありました。
うち7割が50~70歳の方です。
親の面倒は子供がみるもの
という意見を当たり前のものとするのは、ちょっと考えたほうがよさそうです。
親の介護は子供がするもの、という観念を置いて、
介護は介護のプロに任せたほうが良いかもしれません。