2020/06/02
一人暮らしで家を買うというのは、
親が金持ちで税金対策する場合か
不動産屋勤めで、自社に買わされるか
位しかなくて、
普通は結婚、出産を経て
ファミリーになってから買うのが
一般的です。
賃貸ではファミリーには手狭ですし。
ただ、離婚の可能性を視野に入れると
家を買うこと。
しかも35年ローンを組んで。
というのは、かなり恐ろしくリスキーだ
と言わざるを得ません。
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Contents
離婚が当たり前の時代
一昔前は、離婚すると差別されました。
カタワだのなんだの、言われていました。
でも今は、離婚への抵抗が少ないです。
頭の悪い芸能人がバンバン離婚していること
女性も労働者として金を稼げるようになったこと
相対的に男の大黒柱的な価値が薄れたこと
などがあると思いますが、
2016年では年間の婚姻件数62万件に対し
離婚件数は21万件です。
1975年の離婚件数は12万件。
ピークだった2002年は29万件です。
ちょっと古い統計ですが、
2008年の離婚年齢の内訳では、
30~34歳が最も多く、次いで
35~39歳、25~29歳とあります。
熟年離婚より、
30代の若い世代の離婚が多いです。
≫外部リンク:厚生労働省・平成 21 年度「離婚に関する統計」の概況
この30代という年齢って
・小さい子供がいる
・住宅を購入したばかり
という状況にある人の割合が高いです。
離婚したら自宅はどうする?売却?住み続ける?
離婚した時に出てくるのは財産分与です。
夫婦共有財産を分けます。
もちろんマイホームも共有財産ですから
簡単なのは売却して現金化して
分けることです。
でも、30代で売ったら、売却益どころか
ローンが残ってしまうでしょう。
普通は新築プレミアム分が乗りますし、
ローン返済も当初は元本はあまり減りません。
たとえば、頭金を多くいれていて、
売却価格2500万円で
ローン残債が2000万円なら、
500万円浮きます。(そこから諸費用がでますが)
それを夫婦で分ければいい話です。
しかし売却額が2500万円で、
ローンの残債が3000万円だったら、
500万円の赤字です。
この500万円を別で用意しないと
抵当権を抹消できず、
マイホームを売却できません。
貯金を充てるか、
別の借金でお金を用意するか。
という必要があります。
財産分与はプラスだけでなく
マイナスの共有財産も分けねばなりません。
奥さんが子供とマイホームに住み続ける?
住み慣れた環境、子供の友達。
離婚しても奥さんが子供とマイホームに
住み続けるケースもあります。
よくあるのは
・ローンはそのまま旦那が支払い
・名義も旦那のまま
でも、これは旦那のローン支払いが滞れば
競売にかかりますし、
旦那が売却するかもしれません。
妻側にとってリスキーです。
てっとり早いのはマイホームを売却してしまうことだが…
一番後腐れないのはマイホームを
売却してしまうことです。
嫌な思い出の詰まったマイホームを
残していたくありませんし。
ただ、前述の通り、
ローンの残債を売却価格が下回る
可能性が高いです。
不安なら、査定してみるといいです。
離婚を思いとどまるきっかけになるかも
知れません。
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さらには、売却価格は、
おおっぴらに売却活動をした際の
価格です。
ご近所に知られたくない。
すぐにでも現金化したい。
となると、業者に買い取ってもらうことになりますが
市場価格の7割弱くらいの金額になります。
離婚を考えたら、マイホームなんて怖くて買えない
合理的にいけば、
離婚を考えたらマイホームなんて
怖くて購入できません。
ましてや35年の住宅ローンなど。
一方で、背水の陣ともいえる
住宅購入は、
めったなことでは離婚しない覚悟
の表れと取ることもできます。
離婚は親の身勝手に過ぎず、
子供に悲しい思いをさせるので
避けたほうが良いでしょう。
離婚は子供に悪影響を与えます。
周囲にものすごい人格者がいるか
子供が神童でない限り
人格がゆがみます。
そういう意味では、
住宅ローンを組んで
マイホームを購入するというのは
離婚防止に有用かもしれません。
結婚して子供を作らない
家も購入しない
というのは、おそらく些細なことで
離婚に踏み切れてしまいます。
残債は年末に銀行から送られてくる
残高証明、もしくは銀行に問い合わせて
確認ができます。
売却した場合の実勢価格は
査定である程度分かります。
夫側も妻側も、この際、
確認しておくことをお勧めします。
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