2020/06/02
七面鳥のローリーはある日ブラウン家に迎えられた。
ブラウン家は決して豪邸ではなかったが、広い庭のある一戸建てだった。
ブラウン家の人々は取り立てて裕福なわけではないけれど、とても愛想がよく、ローリーによくしてくれた。
ローリーにいつもおいしい食べ物をくれて、それでいてローリーは気ままに過ごすことができた。
そんな生活も3か月になった頃、ブラウン家ではパーティの準備を始めた。
どうやら年に1回のパーティだそうだ。
ローリーは何が始まるのかわからなかったが、ただとてもウキウキした。
パーティ当日の朝、ローリーはブラウン家のパパに「ちょっとこっちにおいで」と呼ばれた。
次の瞬間ローリーは縊り殺され、午後には丸焼きにされターキーとしてブラウン家の人々と来客者にふるまわれた。
とまぁブラウン家の人々から見れば、七面鳥のローリーは感謝祭で丸焼きにして食べるために飼育していたんだけれども、ローリーにとっては感謝祭の日までそんなことがあるとはつゆ知らず、全くもって晴天の霹靂だったわけです。
今まで大丈夫だったはアテになりません。
「今までこの会社は潰れたことがない、金融危機もリーマンショックも乗り越えてきたんだ」
というのはこれから先潰れないという保証には全くなりません。
ワールドトレードセンターで働いていた人も、陸前高田市で暮らしていた人も、まさかこんな大事故に巻き込まれるなんて思っていなかったでしょう。
だって今まで大丈夫だったから。
コメント
[…] コツコツドカンと刈り取られてしまってはかないません。 […]
by ヒンデンブルグオーメンの点灯と楽観的市場 – もちどらどっとこむ 2017年6月20日 7:24 AM