2020/06/02
ヒンデンブルグオーメンが点灯した、というニュースはすでにご存じかと思います。
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ヒンデンブルグオーメンとは何か
ロイターからヒンデンブルグオーメンの定義を引用すると、
ヒンデンブルグ・オーメンは、1937年5月6日にアメリカで発生したドイツの飛行船「ヒンデンブルク号」の爆発・炎上事故に由来する。発生条件は諸説あるが、直近では以下の4つの条件が同じ日に起こったときとの見方が多い。
1)ニューヨーク証券取引所(NYSE)での52週高値更新銘柄と52週安値更新銘柄の数がともにその日の値上がり・値下がり銘柄合計数の2.8%以上
2)NYSEインデックスの値が50営業日前を上回っている
3)短期的な騰勢を示すマクラレン・オシレーターの値がマイナス
4)52週高値更新銘柄数が52週安値更新銘柄数の2倍を超えない
の4条件だ。一度発生すれば向こう30営業日は有効だが、マクラレン・オシレーターがプラスとなれば無効となる。
過去のデータによれば、ヒンデンブルグ・オーメンが確認された後、77%の確率で株価が5%以上、下落するという。またパニック売りとなる可能性は41%、株式市場が重大なクラッシュとなる可能性は24%と算出されている。ヒンデンブルグ・オーメンが発生しても暴落しないケースもあるが、1985年以降では米株が暴落した際はいずれの場合もシグナルが現れたという。(引用終わり)
要は、暴落前のシグナルです。
過去にヒンデンブルグオーメンが点灯した時はどうなったか
2015年6月にヒンデンブルグオーメンが点灯した時は8月のチャイナショックにつながり、
日経平均は2015年8月10日の20,800円から8月25日の17,800円までおよそ3,000円下落しました。そこから約2年間、日経平均は2万円に到達できませんでした。
2013年4月に点灯した時は、5月のバーナンキショックにつながりました。
今回のヒンデンブルグオーメン点灯は
今回はチャイナショックから約2年ぶりの点灯だそうです。
もちろん、暴落するかどうかは誰にも分りません。全然暴落しないまま堅調に推移するかもしれません。
ただ、右肩上がりのダウ平均は21,500ドルを超え、日経平均も20,000円を超えています。
米国ではコミー元FBI長官の公聴会も終わり、FOMCも乗り越え、英国の総選挙も終わりました。北朝鮮との軍事的緊張も落ち着いた感があります。
いままでリスク視されていたものが通過したので、なんとなく楽観的になりすぎている感があります。
ここら辺で7月中旬まで手を引いておいたほうが「安全」かもしれません。
コツコツドカンと刈り取られてしまってはかないません。
小さく稼ぐよりも、一発退場のリスクを避けたいですから、念のため。
このまま何もないか、それとも(平成29年7月19日追記)
大きな暴落がないまま、7月も下旬に入りました。
トランプ政権のロシアゲート問題も騒がれなくなり(捜査は進んでいるのでしょうけれど)、北朝鮮問題も米朝戦争になりそうな予兆はありません(戦争の予兆なんていつの時代もないですが)。
最初にヒンデンブルグオーメンが騒がれたのが6月頭であったことを考えると、
一度ヒンデンブルグオーメンが点灯すると、そこから30営業日以内に77%で下落。23%は何も起きないというものですから、
今回は暴落がなく終わった感があります。
6月1日のヒンデンブルグオーメン点灯は、30営業日を過ぎており暴落しなかったため、めでたしめでたしといったムードです。
ですが、実は直近のヒンデンブルグオーメンの点灯は、
直近の点灯開始日
- 2017/7/10
- 2017/6/21
- 2017/6/16
- 2017/6/8
- 2017/6/1
- 2017/3/13
(出典 イーワラント証券)
となっておりますので、本日7月19日時点では、6月8日以降のヒンデンブルグオーメン点灯分はまだ生きていますし、
直近の7月10日点灯分は30営業日だと8月23日まで有効となります。
念には念を入れて、お盆明けくらいまで、一歩引いておいた方がいいかもしれません。
コメント
[…] ヒンデンブルグオーメンの点灯なんてどこ吹く風で、ダウも日経平均もアゲアゲですね。 […]
by 株式市場とはミスターマーケットという超絶メンヘラ躁鬱病おせっかい彼女 – もちどらどっとこむ 2017年6月21日 6:01 AM
[…] ヒンデンブルグオーメンについては、過去点灯した時の […]
by リーマンショック越えの米株価下落。暴落は訪れるか | もちどらどっとこむ 2018年2月6日 10:44 AM