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24歳で株に手を出して29歳で脱サラした30歳子持ち元マンデベ社員が不動産やマネーのお得な話や仕事や副業について語る読むマネー系ブログ

欲張って100万円損した話。ホモエコノミクスは居ないし感情と欲望は半端ない

time 2017/06/12

株取引をやったことがある人なら誰しも経験したことがあると思います。

もちろん損すると悲しいのは当たり前ですが、利益が出ても素直に喜べない

もう少し粘ってればもっと利益が出たのにってね。

最近は自分の欲望の大きさに振り回され、冷静になった時にギョッとすることが多いです。

経済学の授業では、人間はホモ・エコノミクスであって、自らの経済的利益を最大化する合理的な生き物だと習いましたが、実際は感情的でしばしば誤った判断を下し、合理性からほど遠い結果にまみれることがあります。

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丸損はあまりなく、いつ利食いするかどうか

よっぽど無茶なトレードをしない限り、手を出したそばから丸損というのは経験上ないです。

いつも必ず、市場のオーバーシュートを狙いますので、

あ、この株高すぎるなと思えば空売りし、

あ、これは安すぎるなと思えば信用買いします。

市場は良くも悪くもオーバーシュートするので、底で買って天井で売るのは不可能ですが、それでもある程度の利益が取れるトレードをしているつもりです。

で、問題は利食いと損切りのタイミングです。

利食い千両といわれるが

スマホが発達したおかげで、毎日いつでもスマホを見ると、自分の保有銘柄の評価損益がリアルタイムで見れてしまいます。

たとえ評価益が出てウキウキしても、実際に決済して利益を確定させなければ意味がありません。

わかってはいるんですけど、最近特に多少の利益じゃ満足できず、

「もっと上がるんじゃないか」

「いま売ったら損するんじゃないか」

との思いがよぎり、結局決済せず、相場が動いて逆に利益が減ったり損失が出たりします。

自分の欲深さを感じる瞬間ですね。

損切りを躊躇して損するときと得するとき

損切りも苦痛が伴います。

心理学的に「保有効果」というものが働くため、人間は経済学上のホモエコノミクスのように合理的な行動はとれません。(「経済は感情で動く:初めての行動経済学」 に詳しい)

よほどメンタルを鍛えるか、脳障害を負っていない限りは、人間は感情に振り回されます。

おんなじ額を得るのと失うのでは、感情的には全く釣り合わないそうです。

自分の持っていた100万円を失うことに伴う苦痛は、250万円を得ることによる幸福感と同等だそうなので、だれしも損切りは苦痛です。

私のトレードはおおむね空売った時には割高だし、信用買いした時には割安なので、制度信用6ヵ月の期間のどこかでは持ち直すことが多いですが、それでも早々に損切りしておけば損が小さく済んだのになということは何度かあります。

欲張って損した話

今まで6年間のトレードの中で、たくさんありました。

利食いせずに放置してマイ転し損失確定したケース

細かな時期は忘れましたが、100万円超えの損失を出したことは数回あります。しかも悔しいのは、一時的に評価益が出ていたけど、利食いせずにいてマイ転し、損切りを躊躇して損失が拡大。制度信用期間6か月になり決済せざるを得なかったというところです。

コニカミノルタ4902…アベノミクススタートしても500円~700円で推移していたが、900円前後まで高騰したため空売り、一時期利益が出るも数十万程度であったため放置。1,200円くらいまで上昇し期限到来で決済。120万円の損失が確定。

ダイセル4202…タカタのエアバッグ問題に絡み、株価急騰。昨年まで400円台だったものの800円~900円前後まで高騰したため空売り。決算発表時に一時利益が出るも数十万程度であったため放置。1,200円くらいまで上昇し期限到来で決済。120万円の損失が確定。

タカタ7312…タカタのエアバッグ問題に絡み、株価急落。昨年まで2000円~3000円台だったものの1,000円前後まで暴落したため信用買い。年明け早々に日の丸連合救済案が報道され一時プラス10万円程度になるも、利食いせず。結果400円~500円程度まで暴落し、150万円の損失が確定。

UFJフィナンシャル・グループ8306…マイナス金利政策に拠る下落により400円程度まで落ち込んでいたものの、トランプ大統領誕生で800円近くまで急騰。根拠なき加熱と考え空売り。一時650円程度まで下落し評価益110万円を超えるも、税引き後でも7桁欲しいなと利食いをせず。結果株価が持ち直し、もう一度680円まで下落したチャンスが来るも決済をせずにいたら持ち直し。720円で決済し30万円程度の利確。ただし判断があと1日遅れたらほぼマイ転していた。

ビビって決済せず、もう少し保有していればもっと利益が出たケース

原油ベア2039…原油価格の上昇は続かないと判断し購入。ナンピンをして平均11300円で現物取得。OPECの協調減産の効果がなかったり、延長報道が出たり、産油国の原油担当の発言やリビアの紛争、米国のシェールやリグ係数や原油在庫、サウジの皇太子の発言などで10,800円~12,000円程度(48~53$/bbl)を推移し、低空飛行。一時原油WTIが45$/bblまで急落するもGWにつき決済できないうちに持ち直し。資金を釘づけにし続けたくなかったため11500円で決済し10万円程度の利確。あと2日待っていたら12,200円になっておりもう70万円利益出たのにな、と。

タカタ7312…1000円から400円台に落ちていく中でナンピンを繰り返して信用買い。平均取得単価600円前後。2016年末に賠償合意報道がされ、年末年始を挟んで連日ストップ高。毎日プラス70万円評価益が増えていき、利食いするか、待つかを判断し、年明け大発会の寄り付きで成り売り。930円で決済しプラス300万円利確。しかし午前ザラバでストップ高。翌5日も寄り付きストップ高。つまり、もう一日までばさらにプラス200万円だった。が、そのあとは下落し400円~500円台へ逆戻りしたので、持ち続けていたらマイ転していた。

結局損しても悔しいし、利益が出ても悔しい

不思議なもので、30万円を拾ったらうれしいはずです。

しかし、株の世界だと30万円の評価益が出ても「まだいけるんじゃないか」と利食いを先送りにしたり、一度100万円の評価益が出た後にそれが縮んで30万円になって決済しても「あの時こうしていればもう70万円手に入ったのに…」となります。

自分は冷静な男だと思っていましたけれども、かなり感情に振り回されます。

嫁に言われたのは、

「今目の前で30万円あげるって言われたらどうする?貰うでしょ?」と。

確かに、現実世界で30万円もらえたら即もらいますよ。

そこの感覚がスマホで株取引しているとずれてきてしまう。

コンビニの160円のペットボトルは高いと思うけど、平気で7桁の発注をする。

数十万の評価益は少ないと思ってしまう。

数十万て給料並みですからね。毎日数十万のためにサラリーマンしてるのに、スマホ画面の株取引だとなぜか少額に見えてしまう。

なかなか感情面の折り合いをつけるのは難しく、鍛錬の日々です。

プラス8千円利確してものすごく喜んだ日々が懐かしいですね。

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