2020/06/02
株に手を出しで、6年くらいたちますけれども、今のところ勝ち続けています。
最近図に乗っていたんですけど、ある本を読んで冷や水を浴びせられました。
株に手を出しているかた、もちろんトータルで勝っていると思います。
あなたの勝ちは、実力ですか?それともまぐれでしょうか?
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いままでのトレード結果の振り返り
私は2012年の7月頃に株式相場に手を出しました。その時の状況や、なぜ株取引だったのか興味のある方は過去記事を参照ください。
最初は80万円の貯金を元手にし、状況の好転や悪化によって元手を随時増やしていき、現在400万円まで入れています。
野村ネット&コールを使用しているので、ざっくりと電子ポストをさかのぼってみましたけど、各年度(1月1日~12月31日)ごとの結果としては、
2012年度 記録なし
2013年度 +2,793,489
2014年度 +1,648,356
2015年度 +2,899,964
2016年度 +1,543,107
2017年度 +3,116,847 (5月24日現在)
となっていました。
2017年度はまだあと7か月あるのでわかりませんが、ここ5年だけでみても、12,001,763円ですね。
もちろんこれは額面ですので、ここから所得税、住民税が引かれて手元に残りました。2014年からはNISAが始まったせいで税率は本則税率の20%に戻っています。(2013年までは10%)
なので毎年50万円くらい給与とは別に、株の利益に対して税金を払っています。
一方で私のサラリーマンとしての額面年収は2010年入社の新卒ですので、2013年から2016年で420万円から480万円程度でした。
もう、普段あまり意識することも減ったのですが、それでもこうやって考えてみると、25~29歳でサラリーマンとしての給料と、株取引で得た利益を足すと年間600万円~800万円稼いでいたことになります。
20代サラリーマン1馬力としては、上等なほうではないでしょうか。
それでいて、実は毎月の勤務時間も著しく低いです。
7.5時間×週5日×4.3週=161時間が、残業なしでの月間の労働時間だと思いますが、普通に残業をほぼしていませんし、有給休暇をほぼ毎年消化しきっているので、多分毎月平均の労働時間は150時間程度です。
なんらかの激務でその分稼いでいる人もいるかと思いますが、私の場合さほど労働していません。
今までの相場
たぶん、いま株取引に手を出している人は、もちろん全員勝っているはずです。
そりゃあ多少の負けた経験はあるでしょうけれども、吹き飛んではいません。だから、まだ株取引に手を出し続けているわけです。
直近数年間の終値だけ拾っていくと、
年 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日経平均 | 10,228.92 | 8,455.35 | 10,395.18 | 16,291.31 | 17,450.77 | 19,033.71 | 19,114.37 | 19,196.74 |
となっています。
ぶっちゃけた話、2010、2011年にまともな株を買っておけば、この数年で2倍になっていたわけです。
投資スタンスが空売り一辺倒でない限りは、負けるはずがない相場でした。
ちなみに為替は
年 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
USドル | 87.7799 | 79.8070 | 79.7905 | 97.5957 | 105.9448 | 121.0440 | 108.7929 | 112.7245 |
です。
円を刷りまくって円自体の価値を下げ続けているとはいえ、ドルベースでみても1.6倍の上昇となっています。
つまり、落ち着いて考えると
素人でも勝てる相場
だったわけです。
負けるはずはないよという幻想
いままで勝ち続けています。
負けたことはありません。
だから、負けるはずないと私は思っています。
ですが、驕りを捨てて冷静に見ていくと、素人でも勝てる相場であっただけの話です。
多少の上げ下げはありましたし、その時々で利益が出たり損が出たりしましたけれども、毎年プラスで終わっていますし、吹き飛んだことがありません。
その経験が「俺は負けない」というよくわからない自信を生んでいますけれども、そうじゃありません。
株式相場での負けというのは、何万、何百万損した、というレベルではありません。そんなものは日常茶飯事です。
吹き飛ぶことが、負けなのです。
運用資金1000万円だったら3000万円吹き飛ばすとか、そのレベルが株式相場における負けです。
一回そのレベルの負けを食らうと、戻ってこれません。
だから、だれしも負けるまでは勝ち続けるのです。
これをこの本では「ブラックスワン現象」と言っていました。
わかりやすく言えば、「実際にそれを見るまでは、あると思わないもの」というところでしょうか。
9.11にワールドトレードセンターに飛行機が突っ込むなんて誰も予想できなかったですし、3.11に大津波が起きて原発がメルトダウンするなんて誰も予想できませんでした。
もしタイムマシンで過去にさかのぼって、明日飛行機が突っ込んで大惨事になるから早く逃げろ!とか、大津波が来て20000人が死ぬ!原発も炉心溶融を起こすから至急避難して核燃料を別の場所に運び出せ!なんて言っても気違い扱いされます。
だからこの突発的な何かが発生するまでは、勝ち続けるのです。
致命的な負けを食らうまで、勝ち続ける。
勝ち続けて調子に乗って、大きな負けで致命傷を負う。
そして、吹き飛んだやつはもう戻ってきません。退場です。そしてまた、若くて経験のないやつが参入してきて、負けるまで勝ち続けるのです。
どんなトレーダーも20歳でやり始めて75歳でまだトレードの場で生きているというのは稀です。
ウォーレンバフェット、ジョージソロス、ジムロジャース、彼らは死ぬほど賢いのかもしれませんし、過去に出ては消えていった何千万人のトレーダーの中から宝くじレベルの確率で生き残ったまぐれ続きなのかもしれません。
負けたくなければ勝ち逃げろ
最終的には、致命的な負けをしたくなければ勝ち逃げるしかありません。
致命的な負けを食らうまで、勝ち続けるのですから、どこかでぐっと尋常ならざる自制心を発揮して、勝ち逃げする。
それが致命的な負けを避ける効果的な方法です。
かといって勝ち続けている本人に、ここで辞めておこうというのは至難の業ですが。