2020/06/02
数年前から、youtubeに動画作品をアップして、強烈な人気を出して視聴数を稼ぎ、広告収入を得るyoutuberという職業の人たちがいます。
彼らに対しては肯定的な意見から否定的な意見までいろいろといわれています。
子供たちの将来なりたい職業の中にもyoutuberを選ぶ子がいっぱいいるみたいです。
サラリーマンの中でも副業としてyoutuberを選ぶ人も出てきています。
「好きなことして生きていく」
を全面的にアピールして広告を出していたyoutubeですが、はたして
youtuberは稼げるのか。youtuberで食っていけるのか。
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Contents
IT化とコンテンツのニッチ化ロングテール
一昔前は、映像コンテンツといえばテレビしかありませんでした。
その時間に、流れている映像コンテンツを見るか、見ないか。
それだけです。
都内でもチャンネルは、
NHK、NHK教育、テレビ朝日、日本テレビ、テレビ東京、TBS、フジテレビしかなくて、7つのチャンネルのうちどれを見るのか、しか選択肢がありませんでした。
しかしながら、今は違います。
リアルタイムで視聴しなければいけなかった時代から録画が可能になり、ビデオやDVDの販売・レンタルが始まり、オンデマンド配信がされ、いまでは素人が動画を作成しyoutubeにアップすることができるようになりました。
昔は「映像コンテンツをみる」とすればテレビをつけるしかなかったのに、いまではいろいろな選択肢があります。
テレビのリアルタイム視聴(地上波、BS、スカパー等)
録画した番組の視聴(自宅の録画機器ブルーレイレコーダー等)
DVD購入(amazon、TSUTAYAオンライン等)
レンタルDVD(TSUTAYA等)
オンラインレンタルDVDサービス(Netflix、ゲオ宅配レンタル、TSUTAYAディスカス)
ビデオオンデマンド(auビデオパス、dTV、フジテレビオンデマンド、U-NEXT)、
インターネット動画(youtube、niconico動画)
。
そして「映像コンテンツをみる」という行為は、両立できません。
テレビ局が総取りしていたパイを、それ以外の映像コンテンツが食いまくっているのが今です。
チャネルコンフリクトというやつですね。
つまらないテレビと面白いyoutube
テレビはマスメディアという名前の通り、広く一般大衆に向けてコンテンツを作成します。
だから、つまらない。
人間はそれぞれ微妙に違うし、差があります。
テレビのコンテンツは全員のウケを狙ったものですので、それなりのフィット感しかありません。
しかし、youtubeの動画はかなりコアに作り込みができます。
テレビの映像コンテンツは大多数の人に向けて作ってあるので、当たり障りのないことしか描けません。
放送禁止用語とかそうですね。
ほとんどの人は気にしませんが、ごく一握りのほんの一部がギャーギャー騒ぎ立てるので、当たり障りのない表現に終始します。
しかしyoutubeはかなり自由度は高いでしょう。
好きなコンテンツを作成できますし、PC画面を通じて多くの人に見てもらうことができます。
視聴者からすれば、自分の好みにあったコンテンツを、テレビよりも見つけやすいはずです。
人気youtuberという巨人
チャンネルが7つしかなく、しかもリアルタイムで放送されているテレビと違い、youtube上には映像コンテンツが死ぬほど存在します。
まさにロングテールそのままに、一握りの人気youtuberという巨人と、大多数の小人がいる世界になっています。
私はyoutubeはくだらないし時間の無駄なので、youtuberのコンテンツは観ませんが、人気youtuberという巨人が固定化しています。
日本のyoutubeではヒカキンとはじめしゃちょーがNo1、2です。
日本で生きていればどこかしら何かしら見たことがありますね。
ヒカキンはチャンネル登録数953万人、合計動画再生数は60億回を超えています。
はじめしゃちょーはチャンネル登録数700万人、合計動画再生数は40億回を超えてえいます。
そこから下は3位から15位くらいまでは動画再生数は10億~20億回です。
ヘッドは巨人ですし、1位と3位の差は3倍(60億回と20億回)、1位と5位~15位との差は4~6倍程度(60億回と10~15億回)開いています。
youtubeの収益性
youtubeは動画コンテンツに広告を挟むことで、動画コンテンツ配信者(youtuber)へ広告料を支払います。
面白いコンテンツを作る→たくさんの人が観る→たくさんの広告料が手に入る
という構図です。
youtubeの広告料は、一昔前まではだいたい1再生あたり0.1~0.5円だったそうですが、2015年からその1/2程度へ落ちてきているそうです。
ヒカキンが合計再生数が60億回だとすると今までに6億円~30億円程度稼いだことになりますし、はじめしゃちょーは4億円~12億円稼いだことになります。
その下の15位くらいまでの人たちは1億円~5億円です。
あくまで、通算ですので、年収ではありません。youtubeを始めてから2017年に至るまでの期間で稼ぎだした数字です。
また、個人の所得は所得税がかかり、年間1,800万円超は40%、年間4,000万円超は45%の税率ですし、経費もあまり見込めない(試してみた系の買った商品とか、録画放送用の機材とか)ので、納税額も半端ないでしょう。
今後のyoutube
2015年の広告料引き下げが事実かどうか知りませんが、
・日本のコンテンツストックがある程度充実してきたこと
・広告主が費用対効果を見込めなくなったこと
の理由から、youtuberに支払われる広告料の単価が上がることは厳しそうです。
新規参入する際も10000動画再生がないと、広告を貼れないように足切りがされるようになりました。
一握りのトップクラスのyoutuberは今までで既にだいぶ稼いだこと、youtubeからの広告料以外にも収益の道筋を作ったことにより儲かりますが、これから参入する弱小サラリーマンは、テレビタレント並みの才能とマーケティング力がないと無理です。
同僚や友達に身バレしてアイタタタとなるのが関の山でしょう。
資産となるコンテンツと一過性のコンテンツ
youtubeのいいところは、コンテンツさえ作ってしまえば、あとは自動的に回転していくということです。
大道芸人のように、毎日路上に立つ必要はありません。
そして、どうせコンテンツを作るなら、今後も一定数の視聴が見込まれる資産となるコンテンツを作りたいところです。
極論すると、「明日の天気!」なんていうコンテンツは翌日になれば不要になります。
「新商品をつかってみた」とか「ベッキーの不倫に物申す」とかは、スタートダッシュは話題性があり食いつきがいいでしょうけれど、3か月もしないうちに賞味期限が切れます。
だから、一過性の動画コンテンツは作り続けなければいけなくなります。
逆に「かわいいペット」や「おもしろハプニング動画」系の動画であれば、息の長い視聴が見込めます。
結論 youtubeで稼ぐにはタレント並みの能力とかなりとマーケティング力が必要
youtubeを自分の趣味でなく、金儲けの手段として使うのであれば、タレント並みの能力が必要です。
もしかしてやってみたら自分の中に眠る意外なタレント性を発見できるかもしれません。
くれぐれも微妙な作品を上げて同僚や友達に身バレしてアイタタタとならないように気をつけましょう。
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コメント
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