2020/06/02
「金持ち父さん 貧乏父さん」はあんなに売れたのに、
なんでみんな金持ちになってないの?
嫁からいわれた何気ない言葉がずっと気になっていました。
「金持ち父さん 貧乏父さん」は日本国内で100万部以上売れ、
改訂版も出されるほどの人気本です。
私もシリーズはすべて読んだうえで、
1冊目の「金持ち父さん 貧乏父さん」と、2冊目の「キャッシュフロー・クワドラント」は
今後の生き方を考えるうえで有用な本だと思います。
で、あんなに売れたのに、
たぶんこのページを読んでいる人もきっと読んでいるのに、
なぜ金持ちになっていないのか。考えてみました。
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金持ちの定義
金持ちと聞いて、いったいどれくらいの金持ちを想像しますか?
ビルゲイツ?バフェット?孫正義?柳井正?
フォーブスによれば、
ビルゲイツは860億ドル(世界1位)
バフェットは756億ドル(世界2位)
孫正義は212億ドル(世界34位・日本1位)
柳井正159億ドル(世界60位・日本2位)
この人たちは一兆円以上の世界の人なので、ちょっとすごすぎです。
もっと現実的なところでいくと、
RBCウェルス・マネジメントの定義では「主な居住用不動産、収集品、消費財、および耐久消費財を除き、100万ドル以上の投資可能資産を所有する世帯」を富裕層とするそうですので、
それでいくと100万ドル=1億1,200万円以上の投資可能資産を持つ世帯とを富裕層と定義しましょう。
文字通り、億万長者ですね。
金持ちは少ない
富裕層は100万ドル=1億1,200万円以上の投資可能資産を持つ世帯と定義しましたが、いったい日本に何世帯あるのでしょうか。
RBCウェルス・マネジメントによれば、2015年時点で日本国内における富裕層は245万2千世帯ということですが、日本の総世帯数は5,557万5千世帯(平成25年)なので、約4.4%が富裕層ということになります。
23世帯に1世帯といったところですね。
もし平等に分布すれば、
学校の同じクラスに1人、50人くらいの事業所なら2人、億万長者世帯の人間が混じっていることになります。
(たぶん住む世界がちがうからこんなに混じってこないと思いますが)
金持ちになろうとする人も少ない
うすぼんやりと「金持ちになれたらいいなぁ」思ったことがない人はいないと思いますが、
「絶対金持ちになってやる」とまで固く決意する人はあまりいないと思います。
おそらく、
金持ちになるには普通の手段ではだめで、
サラリーマンとして頑張ることでは「金持ちになること」を実現できません。
そして、金持ちになろうと行動した瞬間、
配偶者、親、兄弟、家族、親戚、友達、教師、知人、同僚、上司から
「え?何考えてんの?成功するわけないじゃん。やめとけって。」
という反発にあい、
イタイ夢追い人的なレッテルを貼られます。
しかも、ふつーに失敗する確率は高いですから、
ほとんどの人は「金持ちになりたいなぁ」とぼんやり考えはしますけれども、
あらゆるものを犠牲にして失敗してどん底に落ちる覚悟までしてでも「金持ちになってやる」と
固く決意するところまでは、
多分いきません。
おそらく、「金持ち父さん 貧乏父さん」を読んだほとんどの人も、
内容はわかったけど実践は無理と自分の中であきらめたのかもしれません。
「金持ち父さん 貧乏父さん」の中身は、
ようは経済的自由が欲しいなら、
必要経費を賄えるだけの不労所得を得ろという話です。
それ自体は正しいと思いますが、
その手段としては不動産投資しろ的な話でハードル高めでしたし、
不動産投資は日本では事情が違います。
絶対に金持ちになりたいのかそれとも…
たぶん、金持ちになるということ、金持ちになるために行動するということは、
普通じゃない道を行くということです。
つまり、普通じゃないプロセスを経て、普通じゃない結果に行きつくということです。
小学生、中学生あたりから普通じゃない道を進んでいるなら大して問題ないでしょうが、
高校受験、大学受験、就活、企業のサラリーマンという極めて普通の道を歩んできていれば
いるほど、普通じゃない道を行くことは恐怖だと思います。
そして、普通の道を歩んできた人の周囲はほとんど同じ普通の道を歩んできた人なので、
周囲からは自殺志願者並みの気違い扱いされるのは必定です。
そして、普通じゃない道を行くということは
普通の人が普通に手に入れることができるモノ、
幸せなのか愛なのか家族なのか友情なのかわかりませんが、
何らか犠牲にしないと到達できない可能性は大きいです。
それだったら、
ストレスまみれでも愚痴まみれでもサビ残まみれでもモンスターカスタマーまみれでも、
雨だろうが真夏日だろうが淡々と出社して上司におべっか使ってお客様には平身低頭、
生きたくもない飲み会でほどほどにバカをさらけ出して、
平々凡々とサラリーマンをし続けた方が幸せなのかもしれません。
この本はデニスパブリッシングのフェリックス・デニスが書いた本です。
強烈な内容でした。
これを読むと、自分が
なんとなく「金持ち」になりたいなぁと思っているだけなのか、
何が何でも「金持ち」になってやると固く決意をしているのかがわかります。