2020/06/02
会社を辞めたいのは多分みんなそうです。
でもなんで辞めないか。
それは、
怖いからです。
毎月25日に振り込まれている給料が、来月から入ってこなくなります。
会社を辞めるということは
「恐怖」
です。
そして、この恐怖の中身は
「不安」
です。
起業して食っていけるんだろうか。
ホームレスになってしまわないだろうか。
住宅ローンを払えなくなって、家族が路頭に迷ってしまうのではないだろうか。
その「不安」からくる「恐怖」が私たちの足をとめます。
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会社を辞めて起業することは何と比べてリスクが高いのか
会社を辞めて起業することに不安を覚えるとしたら、
何と比べて不安なのでしょうか。
それは、現状です。
現状と比べてリスクが高そうだから不安になるのです。
そして、現状とは「サラリーマンで居続けること」です。
毎日しんどい、辞めたい、割に合わないと思いながらも、それでも毎月25日には少ないけど安定した給料をもらえます。
そんな現状のサラリーマン生活と比べて、
会社を辞めて起業することは不安定で見通しも悪くて怖い。
なんだか漠然と不安。
というところでしょう。
サラリーマンは安泰か
毎日しんどい、辞めたい、割に合わないけれど、安定した給料が手に入るサラリーマンは、起業と比べてリスクが少ないのでしょうか?
人間が日本で生活するにはコストがかかるので、稼ぐ金と期間で考えます。
サラリーマンで65歳まで生活費を毎月稼ぐのと、起業して生涯賃金を稼ぐのとでは、期間が違います。
起業すれば10年で3億稼ぐことはできるかもしれませんが、サラリーマンでは無理です。
今30歳だとして、あと35年間会社が無事存続し、自分もリストラに遭わず、心身ともに健康で居られるでしょうか。
大企業でも平気でつぶれますし、「今まで潰れなかったから」は理由になりません。
今30歳だとして、あと35年の間に会社が潰れたり、自分がリストラに遭ったり、心身に不調を来す可能性を考えると、サラリーマンで居続けることのリスクも決して低くはありません。
たとえば1560年にサムライとして30歳で静岡に住んでいたとしましょう。天下に一番近いとされた今川義元は討死するわ、自分たちの傘下だった徳川家康は独立して攻めてくるわ、盟友だった武田信玄は攻めて来るわで今川家は滅びます。
そして日本の統治者である室町幕府の将軍は暗殺されるわ、天下を牛耳った三好一族は駆逐されるわ、新しい将軍が就いたと思いきや反織田同盟が出来上がるわ、将軍を追放して愛知県の小大名のせがれが天下を握るわ、それがあと一歩のところで腹心の部下に暗殺されるわ、軍団長の一人がそれを討伐して自分がトップになるわ、百姓の出が関白になるわ…
思ってもいなかったことがぽんぽん起きる、目まぐるしい激動の時代です。
65歳で定年して家督を息子に譲っても、その3年後に天下の主は死ぬしナンバースリーも死にます。そしてナンバーツーがやりたい放題やって不満分子と対立、衝突し、ナンバーツーが勝利して幕府を開きます。
さすがに戦国時代ほどではないかもしれませんが、35年間という期間はあまりに長すぎます。
自分自身がしっかりと頑張っていても、カネボウのように経営側が粉飾決算してつぶれることもありますし、タカタみたいに一瞬でつぶされることもあります。
飼い犬か野良犬か
もうこれに尽きます。
持って生まれた性格なので、こればかりはしょうがないです。
多分、サラリーマンタイプと公務員タイプと自営業タイプは人種というか、宗教のようなものです。
合わない生き方はストレスでしかありません。
その恐怖は不安かそれとも危機感か
人間は恐怖を感じた時に足が竦みます。
このままじゃやばいと感じた危機感からくる恐怖なのか。
何となくコワイと感じた不安感からくる恐怖なのか。
漠然とした不安感からくる恐怖は無視したほうが賢明です。
危機感からくる恐怖には対処が必要です。
明日死ぬとしたら
明日死ぬとしたら、その仕事をやりますか?
明日死ぬとしたら、いままでの人生に後悔しませんか?