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【実話】会社辞めますといったら引き止められた話。カウンターオファー13個【退職・引き止め】

time 2017/04/24

「もう会社辞めます。」

そう言うのには勇気が要りますね。

あまり他人への配慮がないKY気味の私でもすこし躊躇したので、なかなか言い出せないという人が多くいるのも納得です。

私の場合いろいろと積もり積もってきっと顔に出てたんでしょうね。

▼我慢する意味ある?会社辞めたいなら辞めてしまえ!わりとマジでそうしたほうがいいと思う理由

部長「なになに、今日元気ないじゃん。どしたの」

私「そうですね、元気ないです」

部長「えーどうしてよー。まさか辞めるなんて言わないよね?」

私「いや、もう会社辞めます。」

と言ったところ、引き止めをされ、いわゆるカウンターオファーを受けましたので、書いていきます。

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会社を辞めます!よくある引き止めフレーズ(実体験)

①君には目をかけていたんだよ。俺だけじゃないよ、○○も、□□さんもだよ

こちらの自尊心をくすぐるフレーズ。人間だれしも持っている承認欲求を満たすテクニックです。不遇感を味わっていた人に効果的です。しかし、ちょっと待てよと。目をかけていてくれたなら、なぜもっと待遇を上げてくれなかったんだ?とね。本当に目をかけてくれていたパターンと、リップサービスのパターンがあります。今までの待遇と照らし合わせて判断してみてください。

②担当の業務を減らしてもいいと思っている

こちらの会社を辞める理由が業務量だった時に効果的なフレーズ。課長や部長裁量で業務量はいじくりまわすことができるので、課長や部長が本気で言っているのであれば実現性は高い。が、そんなことをすればほかの社員から不満が出るしこちらも気まずくなるので、口約束の可能性が高い。お前は多少特別扱いしてやるぞというリップサービス

③待遇についてできるだけのことをしてやろう

こちらの会社を辞める理由が待遇(給料の金額)だった時に効果的なフレーズ。定期昇給やボーナス査定以外では、課長や部長裁量では人件費はいじくりまわすことが難しく、人事部へ掛け合う必要があるため、実現性は低い。お前のために一肌脱いでやるぞというパフォーマンス

④ほかの業務へ回してもいい

こちらの会社を辞める理由が業務内容だった時に効果的なフレーズ。部署内であれば部長裁量で担当業務はいじくりまわすことができるので、部長が本気で言っているのであれば実現性は高い。たとえば同一部署内での営業職から事務職への変更など。ただ、じゃあ明日から、とはいかないから1~3か月くらい待たされる。ただのカンフル剤かもしれない。

⑤他の部署や、グループ会社の興味のある部署に異動させてもいい

こちらの会社を辞める理由が業務内容だった時に効果的なフレーズ。部署をまたいだり、グループ間の会社をまたぐ必要から時間がかかることが多い。部長が部署間やグループ会社間のトレードでできるので、部長が本気で言っているのであれば時間はかかるが実現性は高い。たとえば営業職からグループ本社や他社管理部門への異動など。ただ、こちらもじゃあ明日から、とはいかないし部署をまたぐ異動なので3~6か月くらい待たされる。ただのカンフル剤かもしれない。ちなみに結婚したてのアラサー営業女子は、50歳前後の担当部長、担当課長、係長というおっさん4人だけの部署に異動になった。

⑥もう少し様子を見てからでもいいんじゃないか

こちらの会社を辞める理由が一時的な感情によるもので、具体的な計画(転職やら起業やら)が決まっていない場合に効果的なフレーズ。申し出の3日後の仕事終わりのサシ飲みと合わせるとより効果的。もうちょっと頑張ってみろよ。と。「もうちょっと」ってなんだ。「頑張る」ってなんだ。その先に何があるってんだ。

⑦君ならこんな仕事余裕だろう

こちらの会社を辞める理由がスモールビジネスの起業である場合に効果的なフレーズ。本業を辞めなくても副業的に両立すればいいだろうという意味。上長である課長や部長が多少目をつむってやるよというニュアンス。ただし、人事部が本気出してきたときにかばってくれる保証はない。

⑧君の評定はプラスだったんだが

会社を辞めることを言い出した時期がボーナス前であるときに効果的なフレーズ。ボーナスをふいにするのか。しかも前回より色のついたボーナスをもらわず辞めるつもりか?もうちょっと続ければボーナスもらえるぞ?という意味。実際にほんとに評定がプラスで着地するかは不明。

⑨たしかにあいつはバカだ。だがバカなりに使いようがある

こちらの会社を辞める理由が同僚への不満である場合に効果的なフレーズ。不満の対象である同僚が使えないことに賛同の意を示しつつ、それでもまぁわかってくれよ、それがマネジメントなんだよとなだめるときに使う。

⑩俺も前任者の尻拭いばかりだったし、○○もそう愚痴っていたな

こちらの会社を辞める理由が前任者の不始末の貯め込みすぎにしびれを切らしたためである場合に効果的なフレーズ。みんなそうだよ、お前のせいじゃないことはみんなわかってるってとなだめる時に使う。といいながら報告書や稟議書はがっつりこちらの名前で出すし、残る。

⑪あいつは優秀だが、弱点もある。ああいうやつはきっとすぐ辞めるだろう。

こちらが自分を優秀だと思っているプライド高めの人間である場合に効果的なフレーズ。部署内の優秀なやつを引き合いに出し、お前も一位狙えるぞ。一位取ってから辞めても遅くないんじゃないか?あいつに負けたまま去っていいのか?という意味。

⑫俺だって何度も辞めたいと思ったことあるよ。

会社を辞めるといった人間と上席に距離感がある場合に効果的なフレーズ。みんなそうだよ、俺もお前の気持ちわかるぜ。でもまぁ頑張っていこうぜとなだめる時に使う。場合によっては過去の仕事上の失敗や上司の愚痴、プライベート上の失敗や下ネタを駆使して、フレンドリーさを醸し出す。でも、辞めてないじゃん。

⑬社会人としてはあれだけど、まぁ自由利くからさ。

こちらの会社を辞める理由が拘束時間である場合に効果的なフレーズ。営業職の特権で直行、直帰、さぼり、エア出勤など、ある程度大目に見るからさ的な意味。かといってやりすぎると苦言を呈されるし、いざという時のこちらの弱点になってしまう。

会社を辞めるといった際の引き止めの真意

こればかりはうかがい知ることはできません。ですが、本気で老婆心から辞めたいといっている人間を心配しているケースもあるでしょうし、今辞められてしまったら業務が回らなくなってしまったり、マネジャーとしての評定が下がるからそれを恐れているという面もあるでしょう。

マネジャーとしては、部下が辞めると確実に評定が下がります

部署長も人事部管掌役員に割とガチでどやされます。

会社がコストをかけて採用して維持している人員を辞めさせてしまったわけですからね。

こちらは辞めたいと切り出すのなんて一生に何度あるかどうかですけれども、マネジャーはおそらく部下に何十回も辞めたいと切り出されたことがあるでしょう。向こうのが場数は上です。それをうまく引き止め続けてきたから今の地位にいるんです。海千山千です。その場しのぎのベテランです。

傾向としては、もうこれ以上の出世が見込めない万年課長は、親切心からほんとに大丈夫か?いろいろと調整してやるからもう少し続けてみたらどうだ?的な要素がわりかし強いように思います。

逆に、出世欲の強い若くてやり手なマネジャーは、自らの保身のためにリップサービスで言って退職を思いとどまらせたり、引き延ばしたりしている傾向が強いように感じます。

ただ、世の中には会社を辞めたいと切り出したら待ってましたとばかりに引き止められもせずトントンと自己都合退職になるケースもあるので、引き止めを受けるだけマシかもしれません。

会社としてはできるだけ辞めさせないことが至上命題であり、その次はできるだけ長く居させることが目的なので、ほとんどの引き止めとカウンターオファーは問題の先送りに過ぎないことが多いです。

また、「いちど”辞める”と言った人間」というレッテルを貼られるので、遅かれ早かれ、辞めることになるのは変わりません

一度辞めると言った人間はマネジャー的には危険物と同義なので、他部署に移してしまうでしょう。辞めるなら他所で辞めてくれ、と。

解決できる問題とどうしても解決できない問題

会社を辞める理由が待遇や業務内容、業務量などの目先の問題である場合は、課長や部長、ひいては会社としてのマネジメントの範囲内で解決できることが多いです。

そこまでのマネジメントをしてでも残したい人材だと課長や部長、会社が判断すれば、辞める理由は解消されてしまうでしょう。

ですが、辞める理由が会社の将来性、事業の持続性、継続性等の問題である場合は、上司にも、もちろんあなた自身にもどうしようもできません。

たとえば住宅産業にせよ家電メーカーにせよ、人口はガンガン減っていくし、賃金は上がっていかないために市場が縮小していくことはどうしようもありません。また、使い捨てカメラを誰も使わなくなったように、消えてしまう産業や業界についてもどうしようもありません。

会社はとりあえず今期の業績さえ上げることができればいいですし、上司はとりあえず自分がボスであるうちに部下が辞めるのさえ止めておけばいいですが、コチラは今後何十年もの自分の人生がかかっています。

また、会社がどうのこうのに関係なく、あなた自身がどうしてもこれをやりたい!的な情熱がある場合も、課長や部長、会社はどうすることもできません。

引き止められてどうするか

最後に、引き止められた場合はどうしたらいいでしょうか。

引き止められてもガン無視で初志貫徹すべきだという意見もありますが、単純に辞めたいと思った理由が本当に解消されるのであれば、辞めることを撤回してもいいと思います。(ほとんどは問題先送りの口約束なので、その可能性はかなり低いですし、一度辞めると口にした事実はとても重く影響してきます)

労働というのは契約です。

労働者と雇用者が、こういう内容の労働で、いくらの給料でと条件を決めて対等な立場で契約しているだけの話です。

条件が合わなければ辞めればいいですし、相手と条件のすり合わせができれば、辞める必要はないと思います。

もちろん、条件が合わないままであれば、そのまま辞めてしまえばいいと思います。たいていの就業規則ではサラリーマンは月の前半に退職の意思表示をすれば当月の賃金締日。月の後半に退職の意思表示をすれば翌月の賃金締日に退職となります。

なんにせよ、交渉で歩み寄れるのであれば、それが最良なのだとは思いますが、

・退職を口に出すということは相当覚悟しているということ

とみられます。

自分的にも限界なのでしょうし、会社側もあいつは辞める奴だという認識になります。

だから一度辞めると言ってしまうと、出世できないし重要なポストに就けません。

ですから、会社を辞めるときは直前まで決して言わない方がいいですし、辞めると言ってしまった以上、サクッと辞めた方が賢明です。

あ、もうこいつ辞める気満々だな、引き止めは無理だな、という段階の引き止めはこちら

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