2020/06/02
サラリーマンにおける「あがり」とは何でしょう。
たとえば人生ゲームなら、ルーレットを回して駒を進めて、ゴールに到達することです。
モノポリーなら自分以外の参加者を全員破産に追い込むこと。
チェスや将棋なら相手の王を取ること。
大富豪や七並べ、スピードといったトランプゲームは手持ちのトランプカードを使いきること。
ファイナルファンタジーやドラゴンクエストなどのRPGはラスボスを倒して世界を救うこと。
信長の野望なら天下を統一すること。(最近のは惣無事令が出せる)
バイオハザードなら生きて脱出すること。
いろいろなゲームがありますが、どのゲームにも「あがり」が存在します。
サラリーマン人生における「あがり」とは何でしょう。
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サラリーマン人生はゲームだ
我々は気付いた時にはレールに乗っています。
小中と勉強をし、高校受験戦争を勝ち抜き、高校も勉強をし、大学受験戦争をし、大学入学後も単位を落とさず高いGPAを維持し、就職戦線に駆り出され、企業に就職します。
その過程でドロップアウトする人もいますが、多くの人はレールの上で競争を続け、22歳でサラリーマンとして社会人デビューします。
サラリーマンになってもそこで終わりではなく、少なくとも65歳の定年までは競争を続けていかなければなりません。
途中で恋愛、結婚、出産、育児、教育、子供の受験などのプライベートなイベントもこなしつつ、一方会社では毎日満員電車に揺られながら、ストレスフルな作業、理不尽な指示、効率の悪い上司、足を引っ張る同僚、使えない後輩、プライベートを秤にかけた忠誠心の踏み絵、いきなりの異動、子会社への出向、倒産やリストラ、転職などのイベントも盛りだくさんです。
それを22歳で新卒入社してから、65歳で年金を給付されるようになるまでの43年間、このゲームに参加し続けます。
どんどん伸びる定年
年金制度は当初55歳から支給でしたが、今では65歳支給開始と、支給開始年齢がどんどん引き上げられていきました。(参考:厚生労働省HP)
それに合わせて高齢者雇用安定法も累次改正されて、55歳定年が60歳定年、そしていまでは希望者には65歳までの雇用確保が義務付けられています。
働かなくてもお金が入る、いわゆる年金生活者になるまでの期間が延び、その分働き続けて生活費を稼いでいかねばならなくなったわけです。
確かに昔より健康状態がよくなり、寿命も延び、働ける高齢者が増えたことはあるでしょう。
昭和63年生まれで平成22年にサラリーマンデビューし、43年間サラリーマン人生を歩んでいかなければならない中で、再度の年金給付年齢の引き上げ、定年の延長が起こり得るかもしれません。
サラリーマン人生におけるあがり
サラリーマンになるのは、「自分の労働力を切り売りしてお金を稼がないと生きていけないから」という至って単純な理由からです。
ですから働かなくても何とかなるボンボンや女子は、ビックリするほど簡単に辞めていきますし、資産がない人はどんなブラック企業で過酷な扱いを受けようが、働くことを辞めません。辞めなくても死に近づきますが、辞めたら死んでしまいます。
要は、サラリーマン人生を歩むというのはお金のためであり、ひいては生きていくためです。
原始人に例えれば、危険だけどマンモス狩りを辞めることはできない(マンモス狩りを辞めたら食料が手に入らなくなって餓死してしまう)のと一緒です。
だとすると、サラリーマン人生におけるあがりとは、生きていくだけのお金を確保すること、です。
だから普通の人は65歳で年金が給付されるようになるので、そこまで働けばあがりだと思って、毎日頑張るのです。大卒で43年間も。
そしてできればもっと早くあがりたいから、運に任せて宝くじを買ってみたりもします。7億円当たったら一瞬であがりですからね。
なるはやで「あがり」たい。アーリーリタイアメント
65歳で上がったとして、今まで我慢していてやれなかったことをやろうとみんな思います。
セカンドライフですね。
しかし、65歳でできるのか。
個人個人の健康状態にもよりますけど、一般的に65歳はジジイです。妻だって同じくらい年を取っているわけですから、サラリーマン人生を上がったころにはジジイとババアです。
家庭菜園とか山登りであれば可能でしょうが、スキューバダイビングとかスノーボードとかは体力的に難しいでしょう。
年を取ると体力も落ちるし、身体も動かなくなるし、目も悪くなります。
できるだけ早くサラリーマン人生を「あがり」にして、自由に生きたい。
65歳まで働き続けるのは嫌だ。
それなら、周囲の一般的な凡人よりも二倍も三倍も頑張って、十分なお金を作るしかありません。
たとえば、1億円貯めれば、それを株式投資に回して年間5%の配当が付けば、毎年額面500万円の配当金が入ってきます。
額面年収500万円のサラリーマン並みです。
私は今既に働きたくないし、7年も働いてきたのに、あともう35年も働き続けるなんて気が滅入るし、できれば避けたいです。
しかし、そうは問屋が卸しません。
知ってか知らずか、中には生き生きとサラリーマンをし続ける人もいることにはいますが、私はそういう人種ではありません。
生き生きとサラリーマンを続けられる人をディスる気はありません。
むしろうらやましい。
私には苦痛です。
他人より稼げ、貯めろ、増やせ
するとサラリーマン人生を早めに「あがる」最適解は、十分なお金を持つことです。
他人より稼ぐこと(副業)
それを浪費せずに貯めること(節約:支出を減らす)
そして増やすこと(投資)
これを全力で行えば、65歳まで働き続けなくても理論上ではあがることができます。
30代40代でサラリーマン人生から足を洗う、いわゆるアーリーリタイアメントです。
サラリーマン人生はめちゃくちゃ長い下りのエスカレータを登っていくようなものです。
ながーいエスカレータを下から見上げていると思ってください。
南北線の後楽園駅みたいな。
しかも上りじゃないです。下りのエスカレータです。
しんどいしんどい言いながら登っていきますけど、下りのエスカレータなので位置はほとんど変わりません。
それをダダダっと駆け上がっていけるかどうか。
駆け上がるほうがそれはそれはしんどいですが、下りのエスカレータを上回るスピードで駆け上がれは、頂上につくはずです。
「今」を変えたいなら、駆け上がりましょう。